今回は、蟲神器第一弾のカードだけを使って、AIと自分の性格にしっくりくる相棒デッキを組んでみた。
テーマはウスバカミキリとテナガカミキリを軸にした「狙って叩き込むビートダウン型」。
派手さよりも、“観察してから撃つ”スタイルが自分らしいと感じている。
■自分に合う虫とは何か
蟲神器の虫たちはどれも個性的だ。
だが、僕にとって相性の良い虫とは、派手に暴れるタイプより、状況を見極めて確実に動くタイプ。
勢いで攻めるより、「ここで撃つ」と決めた一撃を大切にしたい。
そんな中で心を惹かれたのが、
- ウスバカミキリ(コスト6/緑)
- テナガカミキリ(コスト5/緑)


この2体だ。どちらも堅実なステータスを持ち、連撃と制圧の“確実性の高い攻撃”ができる。
僕の性格的にも、リスクを最小限にして盤面を取り返すような戦術が向いている。
勝つためではなく、「理想の形で勝つ」ための構築を目指した。
■相棒を支える仲間たちの選抜
構築は全20枚。
同名カードは2枚までというルールの中で、バランスを重視した。
序盤は**チャバネアオカメムシ(コスト1)とアオクサカメムシ(コスト2)の2種で安定。
毒霧噴射による除去が可能。
さらにミツツボアリ(コスト1)**でエサ加速を補助し、後半の大型展開を滑らかにしてくれる。



中盤以降は、ニシキオオツバメガやカブトムシといった中堅を2枚ずつ投入。
この層が“壁”として働き、ウスバとテナガの出撃までの時間を稼いでくれる。


低コスト→中堅→主力と、明確な流れを持つ構成になった。
スピードを犠牲にせず、確実に盤面を育てていければ心地いいはず。
■術カードと強化カードの選定
今回のデッキを決定づけたのは、3種の術・強化カードだ。
- 蟬蜩の閃き(術/コスト1)
エサ場からコスト無視で虫を場に出せる。ターン終了時に破壊されるが、一時的な奇襲や実験的展開にぴったり。
テナガカミキリやウスバを試運転のように出せるのが魅力だ。 - 針金虫の道連れ(強化/コスト0)
装備した虫が破壊されたとき、相手の虫も破壊できる。
破壊を恐れず前に出せるので、実質的に“報復型カウンター”。
「照準完了」というコンセプトにも合致している。 - 空蟬の皮鎧(強化/コスト2)
虫が破壊される代わりにこのカードを破棄し、体力を全回復。
一撃で倒されない粘り強さを与え、長期戦にも対応できる。
ウスバカミキリのように“撃つまで生き残る”タイプには特に相性がいい。



この3種を各2枚ずつ採用することで、攻めと守りのバランスが完成した。
■戦術とプレイスタイル
序盤はカメムシとミツツボアリで準備。
中盤は蟬蜩の閃きでテナガカミキリを早出しし、盤面の主導権を握る。
相手の大型が出てきたら、針金虫の道連れを装備した虫で“相打ち上等”の構え。


終盤はウスバカミキリで狙撃体勢。
空蟬の皮鎧を装備させれば、一度の攻撃では倒されない。
持ち前の精密照準で、確実に相手の主力を撃ち抜いて勝負を決める。



プレイ感としては、爆発力よりもしぶとさと連撃の美学。
火力では押し切らないが、相手が息切れするころにこちらが立っている。
その感覚が、自分の性格にぴったりだった。
■総評:狙って、撃つ。そして、残る。
このデッキは、僕の創作や考え方にも通じる。
派手なコンボや一撃必殺ではなく、整えて撃つ。整えて、もう一度撃つ。
その繰り返しで勝利を引き寄せる。
色のバランス的にも、主軸は緑で安定感が高い。
赤のミツツボアリでエサを供給し、青のニシキオオツバメガで補助。
まさに自然界のバランスを象徴するような構成になった。
僕がこのデッキに惹かれた理由は、勝ち筋が「理性的」だからだ。
焦らず、無理せず、しかし確実に。
負けても納得できる構築――それが僕にとっての“相棒デッキ”だった。

デッキ名:照準完了・緑牙(しょじゅんかんりょう・りょくが)
テーマ:観察と連撃による理性の勝利
総評:★★★★☆/中速ビートダウン・耐久寄り
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