2021年「うっせぇわ」で話題になったAdoさんのアルバム「狂言」が発売された。気になっている方も多いことだろう。購入して1週間ほどヘビロテした感想を正直に書いていこうと思う。
ストレス解消・テンションの上がり度は文句なし
久しぶりに新しいアーティストのアルバムを買ったのだが、買って良かった。私は音楽でプラモ作業へのモチベーションを上げたり、嫌なことがあった日は運転中に歌ってストレスを解消したりなど、音楽に日々支えられている。そんな私の様にストレス発散、モチベーション向上・作業用BGMをさがしている人にはぴったりだと思う。
Adoの魅力が詰まった全14曲はコスパ的にも素晴らしい
新曲「心という名の不可解」まで網羅されており、バリバリなロックから、胸を打つようなバラード、不思議なメロディーの曲など、Adoさんの特徴的な歌い訳がどの曲も堪能できる。しかも14曲も!1曲換算でいうと200円以下。それでいてストレス解消になるからコスパも優秀だ。
全14曲レビュー
レディメイド
1曲目らしく、Adoさんってこういう世界観だよね。という登龍門的な曲。「うっせぇわ」が好きな人ならこの曲も好きになるのではないだろうか。サビの裏声から地声の変動が凄まじくて、職人技をいきなり見せつけられる。まだ19歳なんて嘘でしょ!?と言いたくなるが、筆者は音程構わず、がなってストレス発散しております。皮肉めいた歌詞も好き。
踊
最初に聞いたときは「うっせぇわ」の方が好きだなー、と感じたがこの曲は回を重ねるごとにハマっていく。テンションの上がり方は本作では一番ではないだろうか。相変わらず、歌うのは無理ってほど難しいがノリノリになってしまう。なんだ、この魔力は。「次回まで お元気で ここらで ばいばい」という歌詞からこの曲がアルバムのラストになるかと予想していたが、まさかの2曲目。この高揚感でまだ2曲目なの?と思ってしまった次第である。元気になりたい人は是非聞いてほしい!
ドメスティックでバイオレンス
クールで疾走感のあるリズムが気持ちいい曲だ。「踊」や「レディメイド」とはまた違ったカッコよさがある。その違いを文字に合わせたらいいが、筆者の語彙力が足りないことが悔やまれる。3分足らずで終わってしまうので、もっと聞いていたいと思わせる罪深い1曲。
FREEDOM
このアルバムのダークホースだと思っている。反骨心丸出しの歌詞、力強いメロディー、Adoさんのパワフルボイス。とりあえず大声出してストレス解消したいときに重宝する曲だ。自分の好きな曲調とか歌詞の世界観ってこういう風!と分からせてくれた。サビ前の「1・2・1・2・3・4!!!!」でテンションは最高潮を迎えてしまう。お気に入りの1曲。
花火
ここで落ち着いた曲になる。「花火があがった」からどうした?と初めは思った。好きな分類ではないが、Vlogに使われそうな伴奏の部分はテクノでお洒落である。花火があがったという日常からここまでストーリーを膨らませられて羨ましい!と最近では嫉妬している。お洒落でエモい曲が好きな人には刺さりそう。
会いたくて
王道のバラードである。バラードの切ない感じとAdoさんのパワーがバランスよく調和した感じで、バラードもいいよね!とAdoさんの多彩さを感じることができた。この辺りでファンになってしまった筆者はチョロいというか、この時点で買って損なしといえる満足度を得ていたことは特筆すべきことだろう。落ち込んだ時や休日の昼下がりに大切な人を思い浮かべながらただ聞くという楽しみ方もできる曲。
ラッキーブルート
気だるい感じが全体に漂っている曲。不思議で馴染みがなく、新鮮だった。この曲は何を言いたいんだろう?どんなストーリー何だろう?という気持ちで聞くと「???」となる。「ダラダラブルーブルー」細かいことは気にするな。リズムを楽しもうと言われている気がする。
ギラギラ
これもバラードだと思うのだが、「会いたくて」とはまた違った印象だ。最初は暗いが徐々に光が刺すようなカタルシスが気持ちいい曲だ。歌詞の言い回しは難しく、覚えるのは時間がかかりそうな分、歌えるようになった達成感はヒトシオだろう。「ギラギラ」「メラメラ」というだけでも気持ちいい。
阿修羅ちゃん
ポップ・軽快・キャッチーという3拍子揃った曲。Adoさんの「がなり」も思う存分聞ける。明るい気持ちになるリズム、これを聞いて気分が落ち込むという人は少ないだろう。不満点があるとすれば息継ぎをさせてくだ・・・・・・さいっっ!
心という名の不可解
裏声多めで「がなり」少なめに感じた。かっこいいけど物足りないかも!?だが、やはりAdoさん。聞けば聞くほど癖になる。何より曲のメリハリがはっきりしているので、Aメロは静かにして、サビでドカンと出してやろうと歌う楽しみがある。「感情の判断はどうしたらいい!」の部分に全てを賭けてみよう、気持ちよさが分かるはずだ。
うっせぇわ
Adoさんといえばこの曲。この曲が嫌いならこのアルバムを買わない方が良い。聞いて良し、歌って良し、踊って良し。注意点としては近所から「うっせぇわ」と言われないようにするだけだ。
マザーランド
「マザー・マザー」の部分が耳に張り付いて、いつの間にか好きになる。中毒性が高い曲。やや暗い歌詞も好きである。ちなみによく出てくるフレーズが何て言っているか分かりずらかったので調べてみた。「劣勢らにラブを」である。頻出単語なので覚えておくように!ww
過学習
サビまでは早く、サビは高音でゆっくりと緩急がついた構成。筆者は逆の方が好きなのでこの曲が一番しっくり来ない。歌詞の世界感とサビまでのメロディは好きな分、サビが好きじゃないのが余計にそうさせているのかもしれない。まあ、わたしの好みなんて「誰も聞いていないが」。ドメスティックでバイオレンスをより暗くした雰囲気の曲である。
夜のピエロ
キラキラでポップな曲なんだけど、言ってることは全然キラキラしてない。そんなギャップが面白い。アルコールは程ほどに、飲めないアルコールは飲まない方が良い。どんなにきらびやかに振舞ってもやせ我慢や見栄で無理するのは苦しいよね、というメッセージがある。というのは、筆者の思い込みか?
パワーとエネルギーを求めている人にオススメ!
以上、全曲レビューを書いてみたが如何だっただろうか。気になった人は是非視聴していただきたく。若いパワーとエネルギーが溢れ出ていると感じることができ、アラフォーの筆者にはマンネリを打破して、また頑張ろうという発奮剤になった。老害なんて言われないように若い世代の感性に触れておくのは良い刺激になるだろう。音楽はそんな感性に手軽にアクセスできる手段なので是非活用して、1秒でも皆様がHAPPYになる時間が増えれば幸いである。
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