毎年もらう健康診断の結果。
数値とアルファベットが並んでいて、「AならOK」「Bはちょっと注意」くらいの雑な理解で終わらせがちだった。でも今回は、せっかくなので自分の数値をちゃんと読むことにした。
結論から言うと、
大きな問題はない。
ただし、体は正直に生活を映している。
そんな内容だった。
まずは全体像。今回の自分の数値について
身長167cm、体重49kg。
BMIは17.6で判定B。
血圧は128/75でA判定。
血糖、脂質、腎機能、尿検査、聴力もすべてA。
数値だけ見ると「全体的に良好」。
ただし、痩せすぎははっきり出ている。
病気ではないけれど、
「もう少し体にエネルギーを入れていいよ」
というメッセージは受け取った。

血液検査のアルファベットをちゃんと理解する
血液検査の欄は、アルファベットだらけで最初は意味不明だった。
WBC(白血球)
免疫担当。
ウイルスや細菌と戦う部隊。
自分の数値は基準内で、感染や炎症の兆候なし。
RBC(赤血球)
酸素を運ぶ運送トラック。
数値は正常で、全身への酸素供給は問題なし。
Hb(ヘモグロビン)
赤血球に積まれている「酸素そのもの」。
これも正常。
隠れ貧血の心配はなさそう。
Ht(ヘマトクリット)
血液の中で赤血球が占める割合。
血の濃さの指標。
脱水や過度な水分不足も見られない。
MCV / MCH / MCHC
一番分かりにくい三兄弟。
- MCV:赤血球のサイズ
- MCH:赤血球1個あたりのヘモグロビン量
- MCHC:赤血球の中身の濃さ
これらが正常ということは、
鉄不足やビタミン不足による貧血の兆候もなし。
血液検査に関しては、
「よく働いている、安定した体」
という評価でいい。
肝機能検査のアルファベット問題
肝機能は特に分かりにくい。
AST(GOT)
肝臓だけでなく、筋肉や心臓にも含まれる酵素。
自分の数値は22で基準内。
筋トレや運動、肉体的な負荷でも上がることがあるが、
今回は問題なし。
ALT(GPT)
こちらは肝臓専用の酵素。
数値は20で正常。
肝細胞が傷ついているサインは見られない。
γ-GTP
お酒の数値と思われがちだが、
実際は肝臓と胆道の負担指標。
自分は飲酒習慣がほぼないので、
数値が高かったら別の原因を疑うところだが、
今回は34で問題なし。
脂肪肝、薬、サプリ、睡眠不足、ストレス。
そういった要因もγ-GTPには影響するので、
「酒を飲まない=絶対安全」ではないのがポイント。

数値が教えてくれる、今の生活の傾向
全体として、
内臓・血液・代謝は安定している。
一方で、
体重とBMIだけは明確に軽すぎ。
これは「不健康」というより、
余白が少ない状態。
体調を崩したとき、
忙しくなったとき、
エネルギー切れを起こしやすい。
総評:紙は捨てて、数字は残す
健康診断の紙は、もう役目を終えた。
必要な情報は頭に入ったし、
不安を煽るものでもなかった。
だから紙は破棄していい。
気持ちは軽くしていい。

ただし、
体重だけは増やす。
無理に鍛えるでもなく、
無理に追い込むでもなく、
「ちゃんと食べて、ちゃんと蓄える」。
今年はそれを意識していく。
健康診断はゴールじゃない。
今の自分を知るためのチェックポイント。
そう割り切れるようになったのが、
今回一番の収穫だった。

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