前回の予告通り、会社をやめる計画を立ててみよう。
会社やめることを実行に移そうとすると
「頭の中に色んな不安が浮かんできて、パンクしそうだ!」
「まず何から手をつけていいか分からないよー!!」
「あぁー、ずっと同じこと考えてて堂々巡りだ・・・・」
そんな感じで中々前に進めないという人も多いのではないか?
私がまさにそうだ。
そんな時は文字にしてみることをお勧めする。
文字として外の世界に吐き出すと、自分が問題としていることが把握しやすい。自分の問題なんだが、どこか他人事のような客観的な物の見方ができる。
私の世界の悩みなんて小さな物だと気づいてしまうことが多い。
正に”It’s a small world”なのだ。
今、アフリカのサバンナでライオンと対峙している人の悩みに比べれば、ね。
そんなわけではじめて行こう。
疑問① そもそも、会社辞めたい理由は?
今やっている業務は倉庫みたいなところでひたすら梱包する作業だ。10年も立てば、機械に真っ先に奪われる仕事だろう。
機械の速さ・正確さ・疲れ知らずといった特性に人間は敵わない。
つまり梱包のプロになっても将来性がないわけだ。
「なら異動すればいいじゃないか?」
確かに今の業務内容だけに不満があればそれでいいだろう。
だが、私は職場だけでなく会社自体に不満がある。
価値観が合わないのだ。
・残業ありきの働き方・仕組み
・役割が曖昧、衝突が起こりやすい矛盾した指示が多い
・有給を好きに使えない
・無駄な会議・面談が多い etc・・・
コロナ禍でリモートワークが急速に進んだはずなのに・・・
私が知っている限り全くと言って良いほど働き方は変わらなかった。(事務系の他部署も)
「やばい、時代の流れに取り残されている!今の会社にいたとしても何かの専門性は身につかなさそうだ!黒字の大手企業が機械導入を考慮してなのか中高年のリストラ開始したぞ!自分が40代で会社から放り出された時、ノースキルで就職活動とか地獄じゃないか!?」
休憩時間、じりじりとライオンに囲まれているようなシマウマのような気持ちで周りを見渡した。
上司たちは煙草休憩かソシャゲに夢中。。。。
「シマウマはおれだけなのか!?他の人はすぐ穴に隠れられるミーアキャットなのか!?」
挙げればきりがないが、理由は将来性がないことと社風に合わなかったことで十分だ。
次の疑問だ。
疑問② 辞めたあと、自分はどうなりたいのか?
嫌な場所から逃げ出した後、より良い場所に行こうとするのが人情だろう。だが、このゴールを決めてから走り出さないと迷子になるのは必須だ。やっとの思いで脱獄したのにどの方角にいけば町があるのか知らなければ、餓死するかも?という話だ。
転職かフリーランスか
人は食っていかねばならない。その為には金がいる。金を得るためには労働が必要だ。私は2021年現在、34才である。若くはない。心だけが幼い。普通なら慣れ親しんだサラリーマンという労働体系を選択するだろう。これは世間体の支持があり、転職サイトやエージェントなどサポートしてくれる人たちも大勢いる。
だが、終身雇用が維持できなくなっている日本である。
更に人生100年時代になり、70才や80才まで働かなくては暮らしていけないのではないかと囁かれてもいる。
転職が1度成功すれば安泰という訳でもなさそうだ。
では何が安泰をもたらしてくれるのだろうか。
手に職ではないだろうか。
もっと言えば「個人で稼ぐスキル」ではないだろうか。
時代のニーズに合わせて、それにマッチしたものを提供するスキル。
企業という組織は大きく強固だが、動きが鈍重な猛獣に似ている。
個人は小さく脆弱であるが、機動力と特殊性を兼ね備えている虫と似ていると思う。
企業がその大きな足でその水たまり(市場)の水(利益)を飛び散らかす前に、個人は先にその潤いを存分に味わったあと、踏みつぶされる前に飛び去り、また新しい水飲み場を探すイメージだ。
そういえば、働かずぶらぶらしているアリが、たまたま美味しい餌場を見つけて群れの生存に貢献していると聞いたことがある。
私はこのぶらぶらしながら、「あそこにこんな美味しいものがあったよ!」と群れの働き者に報告するアリになりたいのかもしれない。
もちろん、おなか一杯になった後で、だww。
現実的な話に戻ろう。
疑問③ 個人で稼ぐスキルはどれくらいの期間で身につくか?
この疑問に恐らく明確な回答はない。私のビジネスセンス・市場のニーズ・勉強速度など、何とも数値化し難い要素がたくさん絡んでくる為だ。予想するに1か月や3か月などでコツが掴めるような簡単な道のりではないだろう。半年は苦しむのではないか、いや、3年や5年になっても身に付かないかもしれない。
なら、引き際を考えよう。
今の会社という監獄から抜け出して、私は町の方角(転職)ではなく、森(自由業)の方に向かっていると言えよう。
私は臆病なので、森の奥ではなく、町に戻れるような距離感のところでテントを広げようと思う。
森で上手くいった場合とそうでない場合を考えておかねばならない。
その為に、リュックの中に十分な保存食を入れておく必要がある。
この保存食というのが貯金に当たる。
今までは誰かが食糧を分けてくれたのだが、この森は自給自足だ。いくら歩き回っても、何も得られない日があるだろう。
最初は保存食を消費しながら、狩猟や農耕を覚えていくことになる日が続きそうだ。
もし、リュックとテントの中の食糧がなくなったら、テントを畳んで町に戻るしかない。これが引き際であり、私に森は合わなかったことの証でもある。
ただ、今まで貯蔵していた保存食を全て食べ尽くしてから町に戻るのは喪失感が大きく、体力・精神的にきつい。町に戻ってもしばらく保存食をかじりながら生活できるように残しておくほうが賢明だ。
その場合、どれくらいの保存食をリュックに入れようと思ったか。
森を目指す者らしく、野性味ある直感で答えてみよう。
「・・・1年。1年分だ。」
幸いその貯えはあるし、1年分の保存食を持ち出しても町にはまだストックがある状態だ。
会社を辞める建前と辞めた後の方向性は決まってきた。
あとは森で何を育て、何をハンティング対象とするかアクションプランを検討するところだが、その前に障害がある。私はまだ牢屋の中だ。
監獄を出る前に、看守を味方につけておくのだ。
いや、味方でなくてよい、目を瞑っていてくれればよい。
次回予告
「親という看守をすり抜けろ!」
オタクStand Up!!
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