蟲神器の第3弾を一通り眺めて、正直に思ったことがある。
「これは、デッキの“思想”を問われる弾だな」と。
第1弾、第2弾は、分かりやすく強い虫やカードが多かった。
入れれば強い、引ければ勝ちに近づく。
一方で第3弾は、カード単体のパワーよりも「どこに噛み合うか」がはっきりしている。




結論は相棒を変えることはなかった。
今回、自分のウスバカミキリ軸デッキも、この第3弾を受けて微調整を行った。
大きな変更は2点だけだ。
① カブトムシ2枚 → メタリフェル2枚
まず最初に手を付けたのが、カブトムシ枠だった。

カブトムシは決して弱い虫じゃない。
体力、技、存在感。どれも優秀だ。
ただ、今のウスバカミキリデッキにおいては、少しだけ「役割が重かった」。
ウスバカミキリデッキは、
・軽い虫を出す
・強化カードを乗せる
・しぶとく殴り続ける
このテンポが命だ。
「強いけど、今じゃない」場面が増えてしまう。
そこで採用したのが、メタリフェルホソアカクワガタだった。

コスト4、攻撃600。
数字だけ見ると控えめに見えるかもしれない。
でもこの虫は、強化カード前提で完成する虫だ。
強化カードが1枚付くだけで修正値が跳ね上がる。
しかも、ウスバカミキリと同じ「強化を前提に戦う」思想を持っている。
カブトムシの「単体完結型」から、
メタリフェルの「強化前提型」へ。
これはデッキのスピードを落とさず、
むしろ“噛み合い”を良くする変更だったと思っている。
② ミツツボアリ1枚 → グンジョウオオコブハムシ1枚

もう一つの変更は、かなり細かい部分だ。
ミツツボアリは便利な低コスト虫だ。
序盤の穴埋め、場持ち、色のバランス。
どれを取っても悪くない。
ただ、第3弾を触っていて思ったのは、
「低コストでも、もう一歩“意味”が欲しい」ということだった。
そこで入れ替えたのがオオコブハムシ。
オオコブハムシは派手じゃない。
でも、
・序盤に出せる
・後半でも無駄になりにくい
・強化と並べた時に“仕事をする”
このデッキが目指している
「場に出た虫が、最後まで役割を持つ」
という思想に、ミツツボアリよりも合っていた。
1枚採用なのもポイントだ。
主役にはならない。
でも、デッキの歯車として確実に回る。
第3弾は「足し算」じゃなく「問いかけ」
第3弾のカードを見ていて感じたのは、
「強さをくれる弾」ではなく
「考え方を試される弾」だということだ。
新しいレジェンドレアも、確かに魅力的だ。
でも、無理に入れなくてもいい。
むしろ、自分のデッキの軸がはっきりしていないと、浮いてしまう。
🪲蟲神器デッキ(ビートダウン改良版)
🔹低コスト帯(展開・縛り・下支え)
- チャバネカメムシ ×1
- アオクサカメムシ ×1
- ミツツボアリ ×1
- プラチナコガネ ×1
- クロカミキリ ×1
- グンジョウオオコブハムシ×1
👉
- 「低コスト枠」の多様性で中盤へのつなぎを強化
🔹中堅(テンポ・火力)
- ニシキオオツバメガ ×2
- メタリフェルホソアカクワガタ ×2
👉
- メタリフェルホソアカクワガタ :強化によりフィニッシャー枠として採用
🔹フィニッシャー
- ウスバカミキリ ×2
- テナガカミキリ ×2
👉 安定のフィニッシャー枠
📜 強化・術カードは変更なし
🔸強化(主軸)
- 金蚉の甲冑 ×2
- 兜虫の甲冑 ×2
🔸防御・粘り
- 空蝉の皮鎧 ×1
🔸除去
電気虫の稲妻 ×1
今回の調整は、大きく変えたわけじゃない。
たった数枚の入れ替えだ。
それでも、よりデッキのコンセプトが洗練されたと思う。
ウスバカミキリは、相変わらず主役だ。
でもその横に立つ仲間たちは、より「役割を理解した虫」になった。
おわりに
蟲神器の面白さは、
「正解が一つじゃない」ところにある。
第3弾は、そのことを改めて教えてくれた気がする。
強いカードを探すより、
「このデッキは何をしたいのか」を考える。
ウスバカミキリデッキは、
今日も派手な一撃ではなく、
しぶとく、何度も、連撃を叩き込む。
それでいい。
それが、自分の性格に一番合っている。






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